展覧会概要

名称
半谷学展
会期
2024年4月1日(月) 〜 2024年6月30日(日) 開催中
開館時間

10:00~18:00

休館日

4月15日(月)、5月20日(月)、6月10日(月)*ロゼシアター休館日に休館

料金

無料

ウェブサイト
公式サイト
https://fuji-paperart.jp
facebook
https://www.facebook.com/fuji.paperart/

詳細情報

人は地球にある物質以外からは何も生み出すことができないのではないでしょうか。欲しいままに幸せを求めて地球を破壊して奪取することが人の生きる宿命ならば、物質の使い方で地球の尊厳を守ることにもっと心を寄せても良いと思います。

世の中にある組織や社会から排出される不要物や大量廃棄物などをリサーチして、そこから得られる原材料を独自の「紙料」に再生して美術作品を制作する活動を続けています。リサイクルしやすい紙を扱いながら、社会や環境について目を向けるきっかけを提示し、柔軟な発想や新たな可能性を求めて、上記紙料を作品として成立させることが私の活動のテーマです。

本展では、組織や社会などで続いている複雑な負の連鎖から離れ、単純でわかりやすい仕組みで地球規模の巨大な環境を生み出す生きものを、生物模倣として美術側から楽しんでいただく試みを展示します。私が選んだモチーフの生物はサンゴです。造礁性サンゴの営みの蓄積は生物起源の石灰岩の成立を経てサンゴ礁となり、たくさんの人が住める島となるほど壮大です。動かずに静かに発動してサンゴ礁を形成する悠久の時間は、人知を超えて繰り返されてきた地球の永遠の営みを想像することができます。ときに静かな明滅を生じるように感じる本作が、サンゴの魅了を借りて慈悲深い地球への敬意を表す作品となることを願っています。

本展のリサーチとして富士市にある製紙会社の工場を見学させて頂きました。木材パルプから様々な種類の紙が作られていく工程は、私にとって魅力的な出来事でありとても感銘を受けました。「紙は約5〜6回ほど古紙として再生できます」とご説明を受けたあとで「最後に再生する紙はどのように使われるのですか?」と質問をしました。その答えは・・・
会場でお伝えできれば幸いです。人が手にした物質の最後はどうあるべきなのでしょうか。

半谷 学 2024年2月

半谷学 HANGAI Manabu
北海道生まれ 群馬県と北海道に在住
美術家。個展での作品発表のほか、国内外のアートプロジェクへの参加、コミッションワークとして各地の公共空間への作品設置、環境問題を楽しく考える造形ワークショップなどに力を入れている。

略歴
2024年 群馬県庁舎アートサイト 群馬県
      がんアカデミーサミット 群馬会館 群馬県
2023年 昨日の名残:明日の気配 札幌芸術の森美術館 北海道
      JRタワー アートプラネッツ ラスト展 北海道
      日本国際芸術祭 いのち共創醍醐寺展 京都府
      中之条ビエンナーレ2023国際現代芸術祭 中之条町 群馬県
      半谷学展 開花室2 ギャラリーナユタ 東京都
2022年 PAPER:かみと現代美術 熊本市現代美術館 熊本県
      かがわ・山なみ芸術祭2022 綾川町 香川県
      劇団人間劇場公演「トロイ戦争は起こらない」舞台美術 シアター風姿花伝 東京都
2021年 中之条ビエンナーレ2021国際現代芸術祭 霊山たけやま 中之条町 群馬県
      半谷学展 開花室1 ギャラリーナユタ 東京都 *2021年以降も毎年開催
      花降り:添うが森 北鎌倉たからの庭とギャラリー shell 102 神奈川県と東京都
      体感A4展 都美セレクショングループ展 東京都美術館 東京都
2020年 半谷学展 さしがさ花の花ひらくころ 網走市立美術館 北海道
2019年 中之条ビエンナーレ2019国際現代芸術祭 中之条町 群馬県
      POST 3.11沈みゆく記憶の淵で 本郷新記念札幌彫刻美術館 北海道
      かがわ・山なみ芸術祭2019 国営讃岐まんのう公園 香川県
      花降り – Fllower Fall 中庭展示 Vol.12 半谷学 苫小牧市立美術博物館 北海道
2018年以前は省略
1988年 武蔵野美術大学 大学院 造形研究科 修士課程 修了

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■関連イベント
特別講座|4月14日(日)参加無料
     アーティストトーク 13:30〜14:30 申込不要
     ワークショップ   14:30〜15:30 要申込/電話受付 0545-32-6581|定員10名/先着順
               ※アーティストトークに参加の方を優先させていただきます。
               (中学生以下の子供はワークショップのみの参加可。)
               作品制作の途中で生じた紙の端材を使って小さな平面作品を作ります。

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主催 富士市
主管 一般社団法人富士芸術村

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美術館・博物館情報

〒416-0953 静岡県富士市蓼原町1750番地 富士市文化会館ロゼシアター1階 東側奥

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FAX:0545-32-6582